【ブックカバーチャレンジ】3日目
思春期の頃、大人の嘘が嫌いだった。
自分の矛盾に気づかないのかな。辛いだけなのに、なんで自分に嘘をつくのだろう?
大人の嘘の中でも、私の一番の関心事が「自己犠牲」だった。
身勝手な自殺は責められるのに、誰かのために死を選ぶことは許される。
その違いってなんだろう。
どんな美談とされる自己犠牲であっても、どうせ自己満足だろ、と思っていた。
単なる自殺をなぜ、ありがたがっているのか分からなかった。
その行為を「偉い」「立派だ」と誉めそやす大人にも耐えられなかった。
しかし、一冊の漫画が与えてくれた気づきによって、
私は「自己犠牲」は尊い行為たりうること、
信念に従って生きることは美しいことを学んだ。
「自己犠牲」は、自分が考え抜いた末、その選択しかできない場合、
その選択に命を賭しても構わないと本人が納得している場合、
美しい。
私は「その選択しかできない」状況は経験したことがないし、
この先の人生でも、できれば遭遇したくない。
でも、万一、遭遇した場合に、事実に向き合って対処できるように、
心の準備をしていたいと思う。
直近では、
ジョジョラビット
ライフイズビューティフル
タクシー運転手~約束は海を越えて
が胸にグサグサ刺さった。
根本敬の「でも、やるんだよ!」精神にも勇気をもらってます。